日頃は大変お世話になっております。 今週の初めころから仙台では、春の気配が感じられる様になりました。 でもまだまだ夜は寒いですね。風邪には十分気を付けたいものです。 さて、去年の10月中旬より寄付を募っております、交流の家建設計画への協賛のご報告です。 これまでご協力いただいた皆様、本当に有難う御座います。 まだ目標には達してはいませんが、寄付金合計は今のところ189万円になりました! ご協力いただいた方々のお名前はこの記事の最後に記載いたしております。 また、ネパールに子供に会いに行ったことのある仙台の会員さんが 今までの写真や資料をまとめて、フォトムービーを作ってくださいました! YouTubeにアップしましたので、是非ご覧ください。(1分程度です) 先月開催した報告会でもご説明しましたが、当初300万円を目標にしておりましたが、500万円に変更いたしました。 2015年大地震からの復興がなかなか進まないネパールでは物価の高騰が止まらず、 建設用資材なども値上がりしているということを、ネパールに住んでいる スタッフやサポートメンバーが伝えてくれています。 地震後7か月間復興庁さえ立ち上がらず国の計画が出てこないネパールでは、 生存者救助といった緊急支援の段階から海外のNGOや 海外で集めた寄付金を直接受けとった市民やボランティアに頼ってきました。 最近は世界遺産の寺院の復旧などは少しずつ進んでいるようですが、 家屋倒壊に見舞われた人々は復興住宅といったものも一切なく、 支援から自力で建てた掘っ立て小屋に未だ寝泊まりしています。 ニュースで注目を浴びたころとは打って変って海外からの援助も減り、 政府の支援も来るのか来ないのかわからなままの人々がいます。 大地震が来るまで暮らしていた村での自給自足が出来なくなった人々や、 頼っていた現金収入源を家族の死亡や失業などで失くした人々が大勢います。 とにかく生き残った家族が生きていくために新たな稼ぎ先として、 ますます国外に出るという選択肢を避けられない状況だそうです。 これまでもインドやマレーシア等のアジア、アラブ首長国連邦やカタールなどの中東諸国、 遠くは南アフリカや南米まで多くの若者が出稼ぎに出ているそうです。 日本にも「出稼ぎ留学生」と呼ばれるようになった、日本に語学留学生として来るけれども 本当の目的は日本で働いてお金を稼ぐことという学生がここ数年で何倍にも増えていますね。 難民申請問題などもありました。 そして出稼ぎの人たちからの送金がますます増えているわけですが、 ネパール国内の経済や産業自体が未発達のまま、一部のネパール国民の手に大量のお金が入るわけですから、 物価が高騰してくるということです。 また、国内に仕事が無いことが出稼ぎ者を増やす原因にもなっています。 日本の様に、「若者は学校を出たら会社に就職する。大企業なら尚更良い」、といった考え方は全くありません。 ネパールではまず都市部か農村部かということも考えなければいけませんが、 都市部でさえも大企業と言われるような年に何十人も採用するような会社はいまだ生まれてないのです。 ですので町でさえ、理事長の言葉を借りれば、 自分で”起業”をしないと仕事が無い、という状況です。 また、ほとんどが個人経営の小規模ビジネスで、従業員は全員親類関係というところも少なくありません。 田舎に土地がある人は、自給自足をしたり、 余った土地を小作農方式で貸したりすることを生業として、 学校に行かなくても生きていけるという考えが現在の親の世代にはまだまだ根強くあります。 それでも代々土地を持たない人々がいるわけで、 そういった人たちの子供も日々生まれ増えているわけなので、 やはり教育は浸透させていかなければいけません。 そうしなければ、土地や財産を持っている人だけがどんどん若者を都会に住まわせ、 留学や出稼ぎに出したりして財産をふやしますが、 結局のところ国全体としては格差が広がる一方なのです。 海外で教育を受けた若者は、国に帰ってもその学歴に見合った収入が得られる仕事がない為、 結局家族ごと出稼ぎ先に移住してしまうケースを私個人でも何人も知っています。 これまで日本も含め多くの先進国がネパールに学校や道路、病院などを立てる援助をしていますが、 国の若者に働く場(=仕事)を作るということが本当の意味での発展ではないでしょうか。 建物や道路もまだまだ未発達な場所が多いネパールですが、だからといって、建物や道路を作って支援を終えて良いのでしょうか。 そこで提供するサービスの質や、運用性、全体のどのくらいの人々がそれらの恩恵を受けているか等の検証に 関わり、より良い活用の為に協力していけるところがもっとあると思うのです。 私達がやっていることは、つまり、学校を建てるのではなく一人一人の通学をサポートしているのは、 学校があっても通えない人々がいる現状の中で、教育のチャンスを一人でも多く与えることなのです。 きちんと教育を受けていれば、出稼ぎや留学で一度は国を離れたけど、 戻って国の為に起業しよう、という選択肢を自ら持てるようになるのではないかと思っています。 ネパールの素晴らしい自然・文化遺産と郷土愛をうまく活かして、 若者が国の本当の発展のために働ける社会を作るのはネパール人自身がやることです。 一人一人の子供の教育を手助けし、子供により多くの選択肢を与えることこそが フューチャーフラワー基金の目的です。 その為の学費支援事業拠点「交流の家」は何が何でも必要ということを、 より多くの方にご理解いただきたく思います。 是非周りの方にもお話しいただければと思うのです。 一口1万円ですが、それ以下でも結構です。 例え一人500円の寄付でも一つの柱や屋根、土台の一部になります。 どうぞ引き続きご協力よろしくお願いいたします。 寄付受付口座: 仙台銀行 仙台東口支店 普通 4616571 「日本・ネパール文化交流倶楽部 代表 アリアル サンジブ」 《ご協力いただいた皆様》 2016年10月~1月31日まで分 (順不同) ①当法人会員 シノハラ ノリコ様 ハスイ シンキチ様 トクヒロ キイチロウ様 オオシマ カズコ様 ミズノ イソコ様 フリハタ ケイコ様 イイクラ ミヨコ様 イナミ スミエ様 シモカワ ミキコ様 イノウエ ヒデアキ様 モリタ ミサコ様 ミツタケ ミヨコ様 ナカジマ ジュンコ様 アワジ チヅコ様 アラガネ カオル様 ヨシダ マチコ様 ゴショノ ヒサコ様 ヒラヤマ ヒトミ様 モリタ マリコ様 オノ カズノリ様 ワタナベ ヨウジ様 スズキ ナオタカ様 スズキ ケイコ様 ショウジ チエ様 サトウ チアキ様 タカハシ ミカ様 ヤスダ タケミ様 ストウ ユタカ様 カタカミ ヒサオ様 オノ イワオ様 オノ ヨウコ様 ミナカワ マサオ様 タナザワ ハナエ様 オノ カヨコ様 イトウ シオリ様 カトウ タエコ様 タカハシ ショウヘイ様 ウチマ エツコ様 タカハシ ミカ様 ワタベ ヒロコ様 ワタベ ヒロシ様 クラモト ナオコ様 サトウ リナ様 ゴウケ ツトム様 ミナカワ シュクコ様 スガワラ カズコ様 サワダ キョウコ様 ササ モリゾウ様 ②非会員 ワタナベ トオル様 アドバンスオート様 タカハシ ジュン様 オグラ カズコ様 サトウ リツコ様 ハタナカ アツコ様 チネン ヨウコ様 キヨカワ ジン様 タカハシ タダアキ様 サイトウ ミキコ様 アサミ トオル様 ゴトウ カツヒロ様 サクライ エイコ様 ナナミ フミコ様 タケダ テルコ様 トミタ トモコ様 タカヤマ キヨコ様 クマガイ カツミ様 カスガ タダオ様 エンドウ ノリコ様 サトウ ミチコ様 アキヤマ タエコ様 サトウ カズコ様 アサノ様 テヅカ様 サトウ サキコ様 コムロヨウジ様 ナイトウタケオ様 シガノテツヤ様 スガヤミキ様 エンドウ カズコ様 ムラマツ様 エンドウ様 フルカワトクジ様 エンドウショウイチ様 タグチ カズキ様 ワタナベ ユウコ様 エサシ カオリ様 モリ ミネコ様 以上の皆様です。趣旨にご賛同いただき、誠にありがとうございました!! 皆様一人一人のお気持ちが子供たちの夢と明るい未来へつながる様、 大切に、大切に使いたいと思います。 NPO法人日本・ネパール文化交流倶楽部事務局 |
ナマステ!約1か月ぶりの更新となりました。 いつもお読みいただきありがとうございます。 日本全国の会員様には、いつも本当に感謝しております。 皆様もご存知の通り、9月下旬からはサンジブ理事長が、 10月後半には副理事の鈴木が、当会主催の交流ツアー参加者5名と共に、ネパールへ行っておりました。 そして10月27日に理事長が、11月13日には鈴木が無事帰国いたしました。 今ネパールはすっかり乾期に入り、ヒマラヤ山脈が毎日の様に北側の空に見える季節です。 10月の年一番のお祭り行事も一段落といったところですが、 なんせ小規模のお祭りが数え切れないほどあるお国柄。 震災復旧はまだ20%ほどという中でも、未だあちらこちらで何かしらお祝いやお祈りが行われているネパールです。 ![]() そして稲の刈り入れシーズン真っただ中。 日本の様にトラクターで一気に刈ってしまうことができないため、 何万枚も重なる小さな棚田には色鮮やかな伝統衣装をまとった人々が 手作業で稲刈りや脱穀に精を出す姿があちらこちらで見られました。 ![]() さて、理事長が出発した9月は、雨季が終わっておらず、 残念ながらダディン郡マイディ村への訪問はかないませんでした。 マイディ村には、活動拠点「交流の家(クラブハウス)」を建設する予定の土地がある場所です。 2017年秋完成予定ですが、止まらない物価高騰の影響で予算が大幅に変更となりました。 またスタッフのカルパナさんの手術の為、看病の為病院に付きっ切りだったという事情もありました。 (ネパールの病院はほとんどどこでも手術患者にはベッドと医者の技術しか提供せず、 薬や注射針、輸血用の血液などまで付添人が買いに出回らなければいけないという驚愕のシステム。) 活動拠点クラブハウス建設の業者や現地の監督役を誰に任せるなど、 まだまだ準備することが残ってしまいました。 9月26日からは、仙台の会員さんがダディン郡の郡庁所在地を訪れました。 2泊3日という超短期の訪問でしたが、支援している子供3人も村から呼びよせ面会していただくことが出来ました。 (その時の記事はこちらとこちら) 次回の報告会(1月中旬を予定)で詳しく報告いたします。 また、一人ひとりの学費支援する子供の数が150人を越えネパール現地でも安定した活動を 維持する為、この度現地法人を立ち上げることが出来ました。 理事長とこれまでも色々とボランティアでお手伝いしてくれていた甥っ子や姪っ子を含む4名が 発起人となり、「NPO法人Future Flowers(フューチャーフラワーズ)」という名前で登録完了いたしました! ![]() 交流ツアーも大変良いお天気に恵まれ、ダディン郡ササ村で開催されたメインイベント 「交流ピクニック」でも約10人の子供達が私達と交流し、日本文化とネパール文化の相互交流を 楽しく行いました。 ![]() ツアー終了後は、ネパールに残った副理事が、大地震後の現状を見て回ったり、 ヌワコット郡とダディン郡を訪れ、子供達を面接し、20人の支援の対象となる児童を選出してきました。 ![]() ヌワコット郡の新しいスタッフのラクシュミさんともとても充実した時間を過ごすことが出来、 これからの信頼関係の土台を作りました。 ![]() 本当に日本の皆様、お一人お一人のご支援が無ければ出会えず助けられなかった子供達に 出会うことが出来、支援金をあのような奥地まで届けることが出来ていることを実感し、 心から感謝の気持ちでいっぱいです。 ![]() また、私(鈴木)の様な、ネパール語も完璧に話せない先進国育ちの者を 一つも嫌な顔せずに温かく迎え、時間を共に過ごしてくださるスタッフとその家族の皆さんに 改めて深い感動を覚えます。 ネパールだから出来る、ネパールでしかできない人助けは皆様のご協力が有ってのことです。 この感謝と感動をどうやって皆様と少しでも分かち合えるか、これから報告会と、来年のツアー、 そして交流の家建設に向けて、邁進していきたいと思います。 とても長くなりましたので、今日はこの辺で。 最後にマイディ村からの風景です。もっと良い写真は報告会で! ![]() 他の写真は出来る限り随時アップしていきますのでご了承ください。 また事務局でボランティアをしてくださる方を募集しています(写真アルバム作成など)! より詳しい出張報告は報告会で。 報告会は1月中旬を予定しておりますが、どうしてもこの日でないと参加できない等のご相談がある方は、 お早目にご連絡いただければ都合を合わせたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 日本・ネパール文化交流倶楽部 事務局鈴木 |
ネパールから報告が届きました! 最新のニュースレターに卒業インタビューを載せたビノド・カナル君に続きまして、 ケシャブ・アリアル君がこの度、高校を卒業しました! 「長期的には、自分で何か商売をやって出来れば日本とネパールをより近づける何かをやりたいです。たぶん貿易関係でしょうか」 と、夢を話すケシャブ君。 数年前までは村のシャイな子供だったのがこうして自分の将来の夢を語れる青年に成長していくのを見るのは本当にうれしいことです。このインタビューの続きは次のニュースレターに掲載する予定です。 ーカトマンドゥ サルミラより After Mr. Binod Khanal, it is now Mr. Keshav Aryal who has recently been a graduate as a second of the FF kids that we have been supporting by the aid of our donors. "In a long run, I have a dream of running a business of my own, probably in the field of something that can link both Nepal and Japan even closer. Maybe an export and import of goods between these two countries" is what he says when asked about his dream for his long run future.. It's such a sheer joy to see our little boys grow up into young gentlemen capable of making their life decisions on their own. We will have his interview posted on our next newsletter. Kathmandu, Nepal. ケシャブ君はなんとフューチャーフラワー基金第1号の子供です。 2009年から、第一回ネパール交流ツアーに参加した1名の日本人からスタートしたこの学費支援事業は 今年で7年目。 おかげさまで、支援を受けて学校に通えるようになった子供は現在合計155名です。 そして、ケシャブ君はマイディ村でのフューチャーフラワー基金の活動を一番身近に見てきた子供です。 これまでの支援で私達スタッフや会いに来てくださった日本の支援者との交流もあり、 興味のあった日本へ留学が決定しました!来日はなんと明後日!(10月5日) 弟の様な存在であるケシャブ君。人生初の大冒険をして仙台までやってきます! 皆さんで歓迎しましょう!日本の色々な文化や習慣に早く慣れるよう、皆様のご協力よろしくお願いいたします。 鈴木 |
Author:日本・ネパール文化交流倶楽部 事務局
ネパール大好き、何故か嫌いになれない国・・・、なぜか無性に懐かしい気持ちになる・・・
多くの人の心のよりどころであるネパールをもっと身近に感じてもらえるように、仙台を拠点に活動しています。
より多くの人が生まれた国や境遇関係なく人生を思うように楽しめるように、ネパールと日本の架け橋となりつつ、楽しく生きたい人の集まりです。
ここではネパールと人と人との交流の楽しさに魅了された、又は、これからされたい会員さんたちとの連絡やお知らせ、交流倶楽部の日常の出来事等を公開してゆきます。
どうぞよろしくお願いします。
窓口は
仙台駅東口徒歩5分